貴方が初めて作った料理は何でしたか?。みそ汁?、カレー?、そうめん?、肉じゃが?、それともタマゴ焼き?。私は、小学5年時に“ゆで卵のマヨネーズ和え”を作ったのが初めてでした。ちょっと厚めのキュウリと一緒に、パンに挟んで食べた(タマゴサンドウィッチ)記憶があります。鼻に抜けるコショウの香りが何ともエキゾチックで、今でもあの日の記憶が鮮明に蘇ります。確か家庭科の授業で教わり、その日のうちに八百屋さんへタマゴと食パンを買いに行き、一人で復習の意味で作ったものでした。その後、調子に乗った私は、ゆで卵に続き、ハムエッグ、スクランブルエッグ、オムレツとタマゴ料理を次々に習得し、タマゴ料理の奥義を極めたのでした。そして、その影でほくそ笑む女性がいました。練習のたびタマゴ1パックを使い果たされた母親です。その日の夕食のメニューに狂いが生じる彼女は、これを逆手に取り、息子の作品をそのまま食卓に乗せ、「だって勿体無いじゃない!」と、炊事をサボるのでした。
さて、ゆで卵と言えば「生卵とゆで卵の見分け方知ってる?」と、尋ねられた事がないですか?。“割れば判るじゃん!”と言ってやりたいところですが、何かの役に立つかもしれないので、見分け方をご教授いたしましょう。まず、タマゴをテーブルの上で、水平方向に回転させます。すると、ゆで卵であれば自然にタマゴが起き上がって来ます。これは、ゆで卵の黄身部分の重心が自然に上昇し、ひとりでに起きあがります。これは数学者にとって長年の謎であったのですが、 2002年に慶応大の下村裕教授が初めて数式を用いて解明されたそうです。詳しい事は分かりませんが…。一方、タマゴが起きあがらなければ、“生卵”である事になります。まあ、「生卵とゆで卵」を見分けるシュチュエーション何て草々あるものではないですが、いざ(?)という時のために頭の片隅に留め置き下さい。蛇足ですが、このタマゴの回転を更に毎秒約30回転以上の速さで回すと、振動の力が一時的に重力と等しくなり、回転軸が45度前後になった時、タマゴが僅かではあるが宙に浮く事が理論上分かったそうです。計算上、跳ぶ高さは最大約0.1ミリ、浮上時間は0.02秒以下。タマゴの空中浮遊。凄いと思いませんか?…。
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