アンパンマンの住む世界はアンパンマンワールドと呼ばれているようです。ここである疑問が浮かびます。「アンパンマンの生まれる前はどうだったんだろう?」 思いつく回答の1つは、アンパンマン誕生前は特に決まった名前がなかったというもの。「日本」という国の呼び名でさえ、使われるようになったのは明治以降という話もあるぐらいです。もう1つは、アンパンマンの名前がアンパンマンワールドからとられたという可能性。ドラゴンボールに出てくるベジータの名前が、生まれた星である「惑星ベジータ」から来ているのと同じパターンです。
これと似たようなものとして「ムーミンパパ問題」があります。ムーミンが生まれる前、ムーミンパパの名前は何だったのか。同様のことは「バカボンのパパ」、「ウルトラの父(母)」にも言えます。こちらは先ほどのアンパンマンと違い、明らかに子供が生まれた後に名のった名前であり、それ以前の名前が必ずあったはずです。いくら考えても答えは出ませんが・・・。
先日あるドラマを見ていると、子供を同じ幼稚園に通わせているお母さん同士、「○○ちゃんのお母さん」、「□□くんのお母さん」と呼び合っていました。一般社会でもよくある当たり前の光景なのかもしれませんが、果たしてお互いちゃんとした名前を知った上でそうしているのか。子供の手前、関係性を分かりやすくする為の方法であるならば良いですが、毎日のように顔を合わせる人間同士が名前を知らないなんて、失礼極まりないと思いませんか?
自分に置き換えてみると、身近な人間であっても下の名前を知らない、漢字で書けないということが意外とあることに気づきました。名前を知ること、また名前で呼び合うことの大事さを思い知った次第であります。皆さんの中にもムーミンパパやバカボンのパパはいませんか?(N)
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