はなしのたね。2011.vol.20 
1:「頑固オヤジ」のはなし。
『地震・雷・火事・親父』・・・日本で怖いもの四天王として長く君臨してきたこの言葉。災害の恐ろしさについては思い知らされたばかりですが、はて、親父は今でも怖いもの?
「アニメに登場する頑固オヤジキャラと言えば?」というアンケートでは、サザエさんに登場する磯野 波平と、巨人の星に登場する星 一徹が二大巨頭という結果が出ています。確かに二人とも我が子をビシバシ育てているイメージがあります。プロフィールをひも解くと、波平は明治28年生まれの福岡県出身。永遠の54歳という設定で、銀座にある山川商事に課長として勤務。一方の星 一徹には年齢や出身地の設定はありませんが、実は一徹も元プロ野球選手。名三塁手として巨人軍に入団しましたが、戦争に徴兵され肩を負傷し引退したという経緯を持っています。
二人の共通点と言えば、子供、特に長男であるカツオと飛雄馬に対しての厳しさではないでしょうか。波平は毎週のように「バカモン!」と叫びゲンコツを喰らわせ、一徹はちゃぶ台をひっくり返して血の滲むような特訓を息子に課します。さらに理不尽なのは自分が間違っていても謝らず、あろうことか逆ギレするところ。その頑固ぶりのおかげか、磯野家と星家における「父の威厳」はとんでもないものがあります。
ちょっとやり過ぎな面もありますが、忘れてはいけないもうひとつの共通点は子供への愛情。愛がなければここまで親身になれませんし、飛雄馬に至っては父のおかげでプロになれたようなもの。カツオの方はなかなか成長の跡が見えませんが・・・。叱れない親が増えたと言われ、そうかと思えば虐待で子供を死に追いやる事件も増えてバランスの悪い昨今の親子関係。暴力や理不尽な押し付けは絶対に「NO!」ですが、子供のご機嫌取りをせず、不器用ながらも愛情をたっぷり注ぐ頑固オヤジは、今の世の中に必要な存在ではないでしょうか。(N)

3:ハナタネQ&A
★Q. 気配り上手な男とは?―――――――― A. 女の誕生日を忘れない。でも女の年齢は忘れる。
★Q.食パンマンの顔は何枚切りですか?―― A.何枚切りであろうと、彼は二枚目です。

4:さらりーまん川柳(第一生命より)
「我が人生 付けてあげたい カーナビを」

「居酒屋を パワースポットと 言う課長」

「また買って しまって忘れて また買って」