はなしのたね。2011.vol.32

1：「ネオテニー」のはなし。

生物が、幼児期の特徴を残したまま成熟する現象があるといいます。ネオテニー（幼形成熟）というんだそうです。ある脳科学者によると、ヒトもネオテニーでチンパンジーから進化した動物だといいます。 ヒトは500万年ほど前にチンパンジーの系統から分かれましたが、頭が大きい、顔が平べったい、体毛が薄い、手が短いなどのチンパンジーの子供の特徴をよく残しています。ヒトとは、いわば子供っぽい、未熟なチンパンジーなのです。しかし未熟なまま成熟することには、実はとても大きなメリットがあります。それは、いつまでも好奇心を持ち続けられるということ。イヌやネコの子供は何にでも興味を示し、遊びを通じて環境に適応する能力を身につけますが、生きていくために必要な学習を一通り終えると、とたんに好奇心が低下します。 それに対して、ヒトは脳の発達が未熟であるために、大人になってもずっと好奇心を持ち続ける。それだけ環境変化に対する適応力が高いというわけなのです。だからこそ ここまでの文明を築くことができたのですが、それが脳の幼さゆえというのは意外な気がします。（N）

2：「広島ファンの憂鬱」のはなし。

先日の朝日新聞の日曜版に「プロ野球ビジネスどこへ」という特集が組まれていました。最近のプロ野球人気の陰りもあり、多くの球団は実質的な赤字経営にあるとか。黒字なのは人気の巨人と阪神、そして低コストを徹底する広島ぐらいで、殆どの球団は収入の不足分20～30億円を親会社に穴埋めしてもらっているそうです。 でも、いくら黒字とはいえ「低コストを徹底する広島」という響き、広島ファンとしては常々、複雑で悩ましい気持ちだそうで・・・。友人の広島ファンなどは、かつてホリエモンが広島球団を買収するという噂が流れたときは、ぜひ買ってくれ！と思ったほどだとか。 選手を徹底的に鍛え上げるのは良いとしても、それで成長して高給取りになったら、さっさと他球団さまにお買い上げいただくなんて、確かに選手の士気に影響する話でもあります。広島ファンの友人曰く「正直、選手の活躍は嬉しい一方で不安が高まる。このままではマエケンも栗原も、何年か後には、絶対に今と違うユニフォームを着てるよ。ホリエモ～ン、早く出てきてジャイアン（ツ）達をこらしめてよ～」だそうです。（N）

4：ハナタネ寄席

★「優秀台」と書いてあるのにちっとも入らないパチンコ台があった。隣に座っていた人が「そこは、店のためによく稼ぐから優秀台というんだよ」と教えてくれた。

5：さらりーまん川柳（第一生命より）

「居酒屋で　開く女子会　ブブゼラ級」 「これ旨い　そんなに褒めるな　レトルトだ」 「誉め言葉　初めて聞いた　送別会」