今年も残りあとわずか、すでに2012年の年賀状が販売されています。年賀状と言えばお年玉付きが主流、どころか当たり前になってしまいました。ところが今年、そのお年玉付き年賀状に代わる第2の画期的なアイデア商品が。それが12月1日から始まる「映画付き年賀状」です。日本郵政とソニー・ピクチャーズが共同開発したシステムで、年賀状に印刷された番号を地上デジタル放送対応テレビやパソコンに入力すると、映画30タイトルの中から1本を選んで無料で視聴できるという仕組みです。
気になるタイトルは「スパイダーマン」や「スタンド・バイ・ミー」、「ゴーストバスターズ」や「アイアンマン」といった過去の名作が中心。残念ながら新作は含まれていませんが、送られた側は家庭で手軽に映画を楽しめることになりますし、送った側もそれが相手の家族団欒に役立っていると思うと、幸せな気分になれそうです。
価格は1枚300円。普通の年賀状は当然50円ですから、6倍の値段ということになります。水を差すつもりはありませんが、レンタルショップでこの辺りの旧作ならば100円でレンタル可能。これをどう捉えるかですが、大事なあの人に気持ちを伝えるツールとしては最適ではないでしょうか。映画を実際に観る観ないは別にして、特別な存在だから…という想いは十分伝わると思います。
年賀状は平成9年、販売枚数が約37億通に達したのをピークに年々減少。昨年度の販売枚数が34億9600枚ですから、ピーク時から2億枚も減少したことになります。年賀状は以前にも戦争の影響で販売数量が著しく減少したことがありました。それが「お年玉付き年賀状」の大ヒットで爆発的に増加したという経緯があります。ちなみに今年の年賀状キャッチコピーは『人の心が、年の初めに届く国』です。「映画付き年賀状」が日本を活気づける起爆剤になることを願うばかりです。(N)
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