スーパーゼウス、シャーマンカーン、ヘッドロココ・・・20代~30代前半の男性には懐かしい響きではないでしょうか。そう、あのビックリマンシールのキャラクターです。そのビックリマンが、2月21日に「ビックリマン伝説」として復活します。少し解説しておくと、ビックリマンは1977年にロッテから発売されたお菓子。元々はチョコをウエハースで包んだお菓子に1枚のシールが同梱されていただけだったのですが、1985年に発売された第10弾が社会現象に。オマケのはずだったシールに、先述したようなキャラクターを載せたところ、これがコレクター意欲を刺激。スーパーなどではビックリマンを求める客がレジに殺到し「一人三個まで」などの購入制限がなされたことも有名な話です。
そんなビックリマンですが、最初は30円だった値段が、今回の復活時には84円になっています。時代が違うとは言え、倍以上の値段はやり過ぎでは?しかし、それにはちょっと真面目な理由があるのです。
2005年に改定された、景品表示法がその理由。ビックリマンのように中身が見えずどのようなシールが出るか分からない物は「懸賞品」扱いになりました。また、懸賞品の場合は景品の価格を全体の2%以下にしなければならないとの決まりも設けられたのです。そうなれば自然とシールのコストを下げるか、商品そのものの値段を上げるしか選択肢がなくなってきます。つまり値上げは苦肉の策なのです。
中身が丸見えのビックリマンチョコを販売し「懸賞品」扱いから逃れるという手もありましたが、それではビックリマンの醍醐味が皆無に等しくなります。またビックリマンは当時、シールの盗難や恐喝事件などが社会問題となり、PTAからの苦情もあって人気の急落を余儀なくされています。そんな悲運の商品なのです。
で、あるならば、携帯ゲームの課金システムも大変な問題だと思います。お金を払わなければプレイできなかったり手に入らないアイテムがあったり。まだ経済観念、金銭感覚が身についていない子供が利用することもある携帯ゲームで、こうした手口でお金を取ろうとするのは如何なものでしょう。ましてやそこで売買するのは、チョコやシールどころか実体すらないもの・・・、ビックリマンの方がよっぽど健全ですし、携帯ゲームには法的な規制がまったく無いことにビックリします。(N)
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