はなしのたね。2012.vol.06 |
1:「子供たちのリベラルに学ぶ」のはなし。 |
リベラル【liberal】―因習などにとらわれないさま、寛容。心が広くて、よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと。 ある小学校の先生が体験されたお話です。 その先生が担任したクラスに、足に障害を持った男の子がいたそうです。と言ってもまったく歩けないほどではなく、障害があるのは足だけでしたから、普通の授業を受けるには何の差支えもありません。他の子と机を並べて、同じように勉強しています。 ただ、体育の時間だけはそうはいきません。みんなと一緒には活動できず、彼だけはずっと見学でした。鉄棒もマット運動も、ドッジボールやソフトボールなど球技のときも、彼はみんなが動き回っているのをただ見ているだけでした。しかし、彼をみんな一緒に扱うわけにはいきません。また、やれと言ってできるはずがありません。こればかりは仕方ないとあきらめていました。 それから幾日かたったある日の放課後の出来事です。 先生は、運動場で遊んでいる自分のクラスの子どもたちを見つけて、思わず自分の目を疑いました。ソフトボールに興じている子どもたちのなかに、何と、彼がいるではありませんか。しかもバッターボックスに立っています。 いったいどうしたことかと目を凝らしていると、構えていた彼は、ボールに向かってバットを振り抜きました。カーン、いい当たり! そして、打球が飛ぶと同時に、彼の側に控えていた別の子が、ダッと一塁に向かって走り出したのです。走れない彼に代わってのピンチランナーというわけです。結果はセーフ。打った彼とピンチランナーの子が顔を見合わせてのガッツポーズ。そのときの彼の何とうれしそうな顔。 先生はその光景に感動し、涙があふれ出ました。自分ははじめから障害のある彼は仕方ないと決めつけていた。また、それが当然だとも思っていた。それなのに、子どもたちは自分たちなりに工夫して、自分たちだけのルールを決めて、障害のある彼を普通に受け容れていた。先生は、子どもたちのリベラル(寛容)さに頭が下がり、自分のふるまいを大きく恥じたのでした。(N) |
2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」 |
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。 (お詫び) ※vol.3/アタマの体操問題③で、計算式が間違っていました。 訂正してお詫び申し上げます。 【問題】(左から ① ② ③です) ①「迷」はA・Bどちらに入る? ②これ、誰? ③熟語しりとりです。①②に入る熟語を当ててください | |||
3:ハナタネ寄席 |
★先日、駅前のレストランに貼り紙が。そこには「美味くそしてヘルシーに」と書いてあった。ひらがなが先に目についてしまい「くそしてヘルシーに」と読んでしまった。でもそれも間違いではない。 |
4:さらりーまん川柳(第一生命より) |
「日本語も できない子供に 英会話」 「迷うふり 財布がメニューを 既に決め」 「休み取れ 言うなら聞くな 休むわけ」 |
5: |
<先週の答え/①割り箸(わリバーし)、②バンコク(晩こく)、③工> |