はなしのたね。2013.vol.18
1:「藤田スケール」のはなし。
5月20日、米・オクラホマ州を襲った巨大竜巻。多数の犠牲者を出したこの竜巻は、「藤田スケール」で6段階中、上から2番目の強さでした。さて、ここで登場した「藤田スケール」、竜巻の風速を推定する尺度なのですが、聞いての通り提唱したのは日本人です。
提唱者の故・藤田 哲也さんは1920年福岡県出身。1953年、気象学者としてシカゴ大学より招聘され渡米、その後アメリカ市民権も取得しています。トルネードの研究において世界的な評価を受けており、その優れた業績からMr. Tornado(ミスター・トルネード)、Dr. Tornado(竜巻博士)とも称されたほど。気象学のノーベル賞とも言われる、フランス国立航空宇宙アカデミー・バーメイル金メダルをはじめ、数々の賞も受賞。もしノーベル賞に「気象部門」があったなら、藤田博士の受賞は間違いないそうです。
スゴイのはこれだけでなく、航空機事故の原因となる「ダウンバースト」の発見もしています。1975年、ジョン・F・ケネディ国際空港でイースタンエアライン66便が着陸直前に墜落した事故では、当初はパイロットの操縦ミスと判断されていました。しかし藤田博士は、この墜落の原因は、「ダウンバースト(下降噴流)」に起因すると指摘しました。ダウンバーストとは、局地的・短時間に上空から吹く極端に強い下降気流のこと。当初は全米のほとんどの気象学者は、藤田博士が唱えた「ダウンバースト」現象の存在を否定していましたが、 1976年 藤田博士は、「ダウンバースト」の存在を証明することに成功。イースタンエアライン66便の墜落事故は、「ダウンバースト」が原因であると結論づけられました。その後も予知システムの構築を提唱し、航空安全にも大きく貢献しています。我々が安心して飛行機に乗れるのは、藤田博士の影響も大きいのです。
1998年に亡くなった際には、当時のクリントン大統領も弔問に訪れたほどでした。日本より世界でその名を轟かせた日本人――― 藤田博士の功績は、どんな巨大竜巻よりもスケールの大きなものだったのです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①下の数字はどんな法則に従って並んでいるでしょう?
②次の言葉のうち、明らかにあやまっている日本語はどれ?
③「?」に入る数字は?

3:ハナタネ寄席
★英語圏では恋人を「honey」や「cookie」など、食べ物の名前で呼ぶ事が多い。外国人と付き合っている女性同士の会話―――。「私、my little sushi…と呼ばれたことがある。寿司って。酷くない?」 「分かるー!私、刺身って呼ばれたことある!」
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「ゆるせることは多い方がいい。」
2.「複雑なことを単純に言うのも大切だよね。逆は簡単だけどさ。」
3.「おもしろくないとされている物のおもしろさを指摘する方が逆より楽しいと思う。」

5: 
前回の答え
①「夢」(ジャンボ宝くじの名前)
②硬貨の大きさの話です
③添→付→加→重→圧