はなしのたね。2013.vol.33
1:「奇想天外」のはなし。
 「奇想天外な話」ではなく、奇想天外「の」話です。西アフリカのナミブ砂漠には奇想天外という植物が生息しています。名前だけでも十分楽しいのですが、その生態も名前どおり相当変わっています。まずこの植物、数百年生きます。葉っぱは2枚しかありません。そしてその長い寿命の中で、ただひたすらこの2枚の葉が伸び続けるという非常に地味~~な成長の仕方をします。最終的には幅1m、長さ8mにまでなる個体もあるとか。植物学的にも興味深い点が多いらしく、盛んに研究されているそうです。

 【キソウテンガイ(奇想天外)】ヴェルヴィッチア科  学名:Welwitschia mirabilis
和名:サバクオモト(砂漠万年青)  生息地:西アフリカのアンゴラ、ナミビア

1859年オーストリア人の医師 F.ウェルウィッチがアンゴラ南西部で発見。葉はベルト状の2枚だけ。他の砂漠植物のような貯水組織を持たず、地下に10m以上も細かい根を張っています。中には1500年以上生き続けている個体もあると考えられているそうです。150日以上も雨が降らないこともあるナミブ砂漠でたくましく生きています。辛く苦しい環境の中、誰の目にも触れることなくただひたすら葉を伸ばし続ける・・・たとえ陽の目を見なくても、それがオイラの生き様さ・・・なんだか日本のサラリーマンのような植物です。丈夫なはずのキソウテンガイですが、人が栽培しようとするとなぜかすぐに枯れてしまうそうです。そんな儚いところにも、妙に共感してしまいます。
 ちなみにこのキソウテンガイは「世界三大珍植物」の一つとされています。「世界三大珍植物」とはオオオニバスとラフレシア、そしてキソウテンガイ。オオオニバスはスイレン科の水生植物で、直径3m以上にもなる大きな丸い葉をもち、水面にその葉を浮かべています。ラフレシアは世界最大の花を咲かす植物としてよく知られていて、その異様な色彩や質感のみならず、汲み取り便所のような腐臭を発する不気味な植物です。
 三大珍植物の中でもやはり日本人としては、派手な他の2つよりキソウテンガイに感情移入してしまいます。地味なことでも続けることと、奇想天外なことは実は表裏一体。“継続は力なり”をこの植物に教えてもらった気がします。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①「100」はどの数の後に入るでしょう?
②「?」に入る数字は?
③?に入るアルファベットは?
     

3:ハナタネ寄席
★メロンパンは実在する→メロンパンにメロンは使われていない→メロンは実在する。ウグイスパンは実在する→ウグイスパンに鶯は使われていない→鶯は実在する。以上の事実をふまえれば――― カッパ巻きが存在し、カッパ巻きにはカッパが使われていない事から、カッパが実在することは明らかである。
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「自分を変えなさい、周りは変わりませんから。」
2.「成功が努力の前にくるのは辞書の中だけである。」
3.「組織はリーダーの器より大きくならない。」

5: 
前回の答え
①5(ジャンケンの指の数)
②紫(信号の色)
③茶(おもちゃのチャチャチャの歌詞)