はなしのたね。2013.vol.43
1:「歴史的キラキラネーム」のはなし。
 キラキラネームが嘆かれる今日このごろ。キラキラネームとは要するにとんでもない名前。羽夢舞(ぱろま)、精飛愛(せぴあ)、渉愛人(ふぁいと)、縁佳(ぺりか)、夢生馬(むうま)、桜愛人(るると)、華実由(ぱみゅ)、闘女(きゅあ)、夜子彩(よしゅあ)etc・・・ちょっと検索するだけでいくらでも出てきます。最近では読めないどころの騒ぎではなく、愛人(のりと)や香生理(かおり)、沙鈴(さりん)といった、もはや論外とさえ言える名前まで登場する始末。ほぼ間違いなく、学校でイジメの標的にされるでしょうし、進学や就職の面接で落ちるでしょう。自分の会社に「サリンさん」なんて入社させたいですか?
 キラキラネームに対する不満やその異常性を話しだすとキリがないのですが、どうやら「歴史は繰り返す」ようで、過去に遡ってみてもキラキラネームは存在していたようです。
 まず特筆すべきは明治時代の文豪・森鴎外。鴎外はペンネームで本名は林太郎(りんたろう)。これは至ってフツーですが、彼は子供に於菟(おっとー)、茉莉(まりー)、杏奴(あんぬ)、不律(ふりっつ)、類(るい)とそれぞれ名付けました。当時としては、それはそれは衝撃的な名前だったことでしょう。ただし鴎外の場合、自身の本名「林太郎」がドイツで正しく発音されなかったことがずっとコンプレックスで、子供たちには海外に行っても困ることのない名前を付けたのです。キラキラネームの元祖と呼び声高い鴎外ですが、いち早くグローバル化を意識した命名をしたと言えるかもしれません。そして子供たち自身も全員が旧帝国大学、早稲田、慶応出。まったく名前負けしていません。
 また、あの織田信長は、長男・織田信忠の幼名を「奇妙丸(きみょうまる)」と名付けています。他にも、蝦夷(現在の北海道)の戦国大名、松前慶広の幼名は「天才丸(てんさいまる)」でした。
 しかし過去にもあったからと言って現代のキラキラネームを許すわけにはいきません。昔とは時代背景も、世間の価値観もまるで違います。どんなに趣向を凝らした名前でも、キラキラネームは結局「少数派」であり、損をする確率が圧倒的に高いはずです。個性を出したいという理由で名付ける親が多いと言いますが、個性は「名前」でなく「生き方」で示すものでしょう。ペットじゃないんだから。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①(?)に入る平仮名は?
②この食べ物、何?
③(?)に入る漢字は?

3:ハナタネ寄席
★甥っ子(小学生)の計算ドリルの問題見たら・・・【問題:お金を300円持って120円のパンを買いました。 おつりはいくら?】【答え:180円】――― っておい、計算ドリル作る人間は小銭で買い物したことないのか?
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「いつも、与えることを考えている人は幸せな人。」
2.「世の中は嘘でできている。信じたい嘘だけを信じればいいんだよ。」
3.「プライドを捨てるプライドを持て。」

5: 
前回の答え
①Z(へのへのもへじ)
②ひっくり返すと「She is ELLIE」
③6人(口の数)