はなしのたね。2014.vol.12
1:「コピペ」のはなし。
 新しい万能細胞「STAP細胞」を巡る一連の論文不正疑惑で、繰り返し指摘された「コピペ(コピー・アンド・ペースト)」。研究の分野では「盗用」と呼ばれる不正の一つで、それを事前に見抜くチェックシステムやソフトを導入する動きが広がっています。不正が1件発覚すれば所属機関の損失は5,000万円にも上るとの試算があり、論文の質向上だけでなく危機管理の側面も強いようです。
 日本医学界の頂点、東京大医学系研究科をはじめ国内の研究機関が相次いで、世界最大の論文盗用検知システム「iThenticate」(アイセンティケイト)を導入し始めています。そのデータベースは約3,800万本の論文・文献、学術分野以外も含む約430億のウェブページを集積。調べたい論文の電子ファイルを送信するとデータベース内の文章と似た文章、元の文献を探し出し一致率を表示。無料公開されていない論文や文献なども網羅していると言います。
 開発したのは米国の会社で、日本での販売元によると世界で約1万の研究機関が採用。国内では早稲田大学が導入して以降、これまでに14大学・研究機関が導入を決めました。ちなみに渦中の理化学研究所は含まれていません。文部科学省は2013年から全国の大学に博士論文をウェブ公開することを求めており、不正抑止策として大学側の意識も高まっているようです。
 こうした博士論文に限らず、大学では一般学生の卒論などにも頻繁にコピペが利用され問題になっています。過去の文献や他人の論文を参考にして独自の文章を作成するのは何も悪いことではありません(それがダメならこの「はなしのたね」も書けません)。ただ、それをあたかも自分がゼロから作り上げた作品に見せてしまうことが大問題であり、そこに「参考にさせてもらった感謝の気持ち」が微塵もなかったことが、今回の一連の疑惑でも社会の反感を買った大きな要因ではないでしょうか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①?に入るのは1~3のどれ?
②?に入るアルファベットは何?
③?に入る数字は何?

3:ハナタネ寄席
★鳩山由紀夫首相・メルケル首相・キャメロン首相 の3人が訪米したが、あいにくの天候で3人とも遅刻してしまった。 まずメルケル首相が謝った。 「アイム・ソーリー」  続いてキャメロン首相が 「アイム・ソーリー・トゥー」  そしてそれを見た鳩山首相が「アイム・ソーリー・スリー」
4:今週の気になる数字
【80m】

不動産屋などで「駅から徒歩○分」という表示をよく目にするが、「徒歩1分」は約80m。ちゃんとした算出根拠があり、公正取引委員会に勤めていた女性が、歩きにくいヒールを履いて実際に歩いて決めた距離なのだそう。

5: 
前回の答え
①花見(旧暦の頭文字)
②「ふ」(1文字おきに紙幣の肖像画の人物)
③香水(「こ」薄い)