はなしのたね。2014.vol.17
1:「西日本新聞のコラム」のはなし。
 西日本新聞朝刊の一面に毎日掲載されているコラム「春秋」。これがブラックユーモアたっぷりで非常に面白いと話題になっています。その内容は日本のみならず、世界の出来事や社会・世相をテーマにしながら、それぞれの見方や考え方などを綴っていて、実は大正時代末期から続いています。
 先日、オバマ大統領がらみでこんな出来事がありました。北朝鮮の朝鮮中央通信が、オバマ大統領のことを「卑劣な黒いサル」などと差別的な表現で批判する長文の記事を配信したのです。最近の北朝鮮メディアは、専門家でも眉をひそめるほど暴言の嵐なのです。そんな北朝鮮に対して、「春秋」はこんな皮肉で返しました。【最高指導者の金正恩氏の意向かどうかは知らないが、常軌を逸した無礼で何が得られるのか、理解に苦しむ。金氏の夫人は李雪主(リ・ソルジュ)という。名前を日本語読みしてみると、偶然にも有名な消臭剤と同じである。世界を不快にする報道の悪臭は、早めにシュシュっと消し去ってもらいたい】――― 「有名な消臭剤」とは「リセッシュ」です。李雪主=リセッシュ、確かに読めます。これにはTwitter上でも『面白い!』『上手いこと言う!』と絶賛のコメントが多数寄せられました。
 他にも【「四月一日」という珍しい姓がある。「わたぬき」と読む。今年に限っては「ぞうぜい」と読めるかも。「小鳥遊」と書いて「たかなし」。怖いタカがいなければ小鳥が遊ぶ。増税後も経営努力で値上げしない企業やお店もある。そんな商品やサービスは「消費者遊」と書いて「すえおき」と読みたい】といったものや、
安倍首相が掲げた「美しい国、日本」というテーマに対しては【「美しい国」をひっくり返すと「憎いし、苦痛」と読める】と掲載。後者の内容にはさすがに批判も多かったようですが・・・こういう言葉遊びは面白いです。
 こういうユーモアやウィットに富んだ記事が増えれば、新聞や活字離れ著しい若者たちが、新聞って面白い!と再認識してくれそうな気がします。そして、一応の一応、レベルが低~いながらも文章を書いている自分としては、このクオリティで毎日掲載できるセンスと文章力に、ただただ脱帽してしまうのです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①八百屋さんで外国人の方が渡したこんなメモ。さて、何が欲しかった?
②このネズミの絵、何を使って書かれている?
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★小学生の頃、行きつけの床屋のオッサンに「漫画がなくてつまらない」と文句を言ったら、次に来たときには名探偵コナンが全巻揃ってた。俺は既に全巻持ってたんだけど悪い気がして言い出せず、それ以来10年近く律儀に最新刊を買い足し続ける床屋のオッサンを見るのが最近辛くなってきたのでコナン早く終わってほしい。
4:今週の気になる数字
【57回】

ドイツが憲法改正した回数。日本では何かと問題視される憲法改正だが、同じ敗戦国のドイツは57回も変えている。他、フランス27回、カナダ18回、イタリア15回、中国と韓国が9回、アメリカでさえ6回変えている。これほどまでに慎重なのは日本だけ。

5: 
前回の答え
①「さ」(縦にすると日本地図、それぞれ県庁所在地の頭文字)
②サザエさん
③楽天(ら句点)市場