はなしのたね。2014.vol.21
1:「懐メロ」のはなし。
「懐メロ」と聞いてみなさんはどんな曲を思い出すでしょうか。グループサウンズやフォークソング?いやいや演歌だアイドルソングだ、はたまた小室ファミリーだ ――― 年代や性別によって様々な懐メロがあるでしょう。毎年、必ずと言っていいほどテレビで懐メロを特集した番組が放送されます。特定の世代を狙って、その時代にヒットした曲を集めたCDなども販売されています。では、なぜ「懐メロ」はこんなにも人々に愛されるのでしょうか?
秘密は「人間の能力の衰え」にあります。人間を形成する要素として、①容姿 ②運動能力 ③脳力(思考力、記憶力)④知覚力 が挙げられます。このうち①~③は衰えを自覚しやすいと言えます。容姿は鏡を見れば分かります。運動能力も日々の生活の中で明らかに分かるでしょう。脳力も、瞬間的な判断力は衰えますし、物忘れが増えれば記憶力が低下した証拠です。ところが④の知覚力というのは人それぞれであったり衰えがゆっくりであったりして気づきにくいのです。
知覚には五感があります。視覚・聴覚・味覚・嗅覚・皮膚感覚です。感覚器官は目・耳・舌・鼻・皮膚。もちろんこれも年齢とともに衰えます。ところがこれら知覚には、脳による補正がかかります。例えば、知っている道なら、雨が降っている夜で視界が悪くても記憶で走れます。騒然とした場所でも、よく知っている人の話なら、何を言っているのか何となく分かります。それは目や耳が直接感じたものにプラスして脳が解釈を加えているのです。
さてようやく懐メロの話に戻ります。「懐メロを聴く」という聴覚は、若いときは聞こえる音域が広く、年をとると聞こえる音域が狭くなります。同じ音楽を聴いても若いときの方がよく聞こえるのです。年配の方が流行りの音楽を聴いても何が良いのかちっとも分からないのはこれが原因です。しかし、若いときに何度も聴いた音楽、つまり「懐メロ」ならば、今 聞こえなくても脳が勝手に記憶で補正してくれるのです(別の言い方をすれば懐メロは、聞こえたような気になっているだけで、実際には若いときほど聞こえていない・・・)。
ということで、衰えを自覚しづらい知覚(聴覚)に訴えかけ、さらに脳による補正までもが加わることによって「懐メロ」は人々に心地よさや安らぎを提供できるという構造なのです。と、まぁこんな理屈を並べるより、「良い曲は良い!」というスタンスで聴いていただくのが一番だと思います。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①左右対称に見える絵。1箇所、違うところはどこ?
②下のアルファベットを並べ変えて英単語を作ってください
③これ、どこ?

3:ハナタネ寄席
★織田信長「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」 豊臣秀吉「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」
 徳川家康「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」 現代人「鳴かぬなら 検索しよう 鳴かせ方」

4: 
前回の答え
①カツカレー(カツ+ルーとご飯)
②誕生日
③先走る