はなしのたね。2014.vol.23
1:「歯列接触癖」のはなし。
 「歯列接触癖(しれつせっしょくへき)」とは、簡単に言ってしまえば噛むクセ症候群。単純に上下の歯を接触させることなのですが、このクセ、実は4人に1人が持っています。通常、上下の歯の接触は会話や食事で口を動かすときのみ。しかしこれを例えばパソコンで作業をしているとき、テレビを見ているとき、料理をしているときなど、無意識のうちに長時間に渡って上下の歯を接触させてしまっている人がいます。
 本来、上下の歯が接触する時間は、1日20分以下。これが大幅に増えるとあまり良くないことが起こります。まず、噛み続けると筋肉や神経が疲労します。筋肉疲労によって頭痛、肩こり、首の痛み、アゴの痛み、腰痛、膝の痛み、神経疲労によってめまい、耳鳴り、視力低下などが引き起こされます。さらに意外なことも起こります。噛んでいると、唾液が多く分泌されます。するとその唾液を飲み込む回数も増えます。その時に空気も一緒に飲み込むのでお腹に空気が貯まり・・・ゲップやオナラの元となるのです。
 噛むことによる良い点もあります。「歯を食いしばる」という表現があるように、噛むと火事場の馬鹿力が出ます。噛むことで筋肉の動きは確かに活発になるのです(これが結局は筋肉疲労につながるのですが)。どんなスポーツ選手でも、良い成績を出したときの表情は大概 歯を食いしばっています。口をホゲ~と開けて世界記録を出した選手は見たことがありません。皆さんも一度試してみてください。上下の歯をくっつけた(噛んだ)状態で前屈をするのと、口を開けた状態で前屈をするのとでは、結果が違うはずです。噛むと平均で7.2センチも向上するというデータもあります。
 なぜ「噛む」ことに注目したかと言うと、ちょうど開催されているサッカーW杯でウルグアイのスアレス選手が相手選手の肩に噛み付き出場停止処分を受ける、という事件があったからなのですが・・・彼は世界有数のストライカーなのに、噛むクセ(?)のせいでW杯という最高の舞台で輝くチャンスを失いました。皆さんも無意識のうちに歯列接触癖のせいで余計な疲労を感じてしまっているかもしれません。ふとした時に、上下の歯がくっついていないか、気にしてみるのもいいと思います。そして、無意識のうちに隣の席の人に噛み付いてしまわないようにも、一応気をつけてくださいね。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①名前は何?
②下の漢字を並べ替え四字熟語を4つ作ってください
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★相談:上から目線の性格を直したいんだけど、いい意見があったらアドバイスしてみ?
4:今週の気になる数字
【89.4%】

「生まれ変わっても日本人になりたい」と思っている日本人の割合。その理由は「治安、安全性」・「食」・「四季」・「自然」などですが、うがった見方をすれば、それらは「日本人として」じゃなくて「日本という場所に生まれたい」理由でしかないのでは・・・。

5: 
前回の答え
①かた(魚へんをつけてできる漢字の頭文字)
②百発百中・人海戦術・首尾一貫・正確無比
③シュウマイ(小ゆを使っている)>