はなしのたね。2014.vol.25
1:「6秒待つ」のはなし。
 「アンガーマネジメント」という言葉をご存知でしょうか。これは『混沌とした気持ちを整理したり、状況を客観的に見る力を育てることを通じて、衝動性が高まっても自分で沈静化し適切な表現や問題解決ができるような力を学ぶプログラム』のことです。今、この技術を必要としているのは教育現場。怒りの感情をコントロールする技術「アンガーマネジメント」が、体罰防止策の一つとして注目を集めています。きっかけは平成24年12月、大阪市立桜宮高校の男子生徒が体罰を苦に自殺した問題。その後の調査で、体罰は教師側がカッとなって手を出してしまう、という事例が多かったことが背景としてあるようです。
 アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで開発されました。教育だけに限らず、職場でイライラせず効率的に仕事を進めるためや、スポーツ選手が試合中に冷静さを保つためなど、幅広い分野で使われています。「日本アンガーマネジメント協会」の安藤俊介代表理事によると、「怒らないようにする考え方ではない。怒る必要のないときは怒らず、怒る必要のあるときはうまく怒れるようになる」ためのものだといいます。
 プログラムの中ですぐに実行できるのが、タイトルにも掲げた「6秒待つ」。「6秒待てば、怒りのピークは過ぎる」と、アンガーマネジメントの中では定義されています。人は自分が信じている「○○すべきだ」と「○○すべきではない」に当てはまらない事態が起きた瞬間に腹が立ちます。しかしアンガーマネジメントでは、この「べき」は「譲りがたい思い込みだ」と説明があります。例えば「遅刻は5分までなら許せるが10分は許せない」という人もいれば、「10分まで許容できる」という人もいます。どちらが正解ということはありません。10分の遅刻が許せない人は、そのような事態が起きたとき「6秒待って」、これは自分の思い込みではないか?と一呼吸 置くのです。そして「10分遅れても怒らない人もいるよな・・・」と思い直し、それで怒りが静まれば良し、それでもダメならそこは怒る、という行動を取れば良いのです。
 「これを理由に怒るのはもしかして自分だけではないか?」という客観的な視点が重要ということでしょうか。日本人は同調性の高い民族です。自分の怒りの沸点が周囲と比較して明らかにズレていれば、おかしいことに気づいて周りに合わせることは得意なはず。そんな考え方ができれば、衝動的な殺人や、児童虐待など、悲しい事件も減るのでは・・・なんて思ったりしました。あとウチの嫁さんも、イラッとしたとき是非「6秒待って」ほしいなぁ。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①ボールはいくら?
②この創作漢字、何と読む?
③下の漢字を並べ替え四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★Q:日本のオフィスで静かにしなければいけない理由は?     A.:みんな集中しているから
Q:イタリアのオフィスで静かにしなければいけない理由は?   A:.みんな寝ているから
★あるイタリア人がテレビショッピングを見ていた。「このパソコンを使えば、あなたの仕事は半分になります。」それを聞いたイタリア人は、ボソリとこう言った。「よし、このパソコンを2台、買おう。」

4: 
前回の答え
①「③」(他はすべてAが入る。笹の葉さらさら)
②「ある」には調味料が
③年功序列・異口同音、全身全霊・賞味期限