はなしのたね。2014.vol.26
1:「賛否!タイブレーク」のはなし。
 7月13日、日本高校野球連盟が甲子園大会において「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するために、4,030すべての加盟校を対象にしたアンケートを行うことが分かりました。
 タイブレーク制とは、延長戦の攻撃を「1アウト満塁」から始めること。野球やソフトボールには時間制限がないため、延長戦において人為的に走者を置き、早期決着を図る特別ルールです。1アウト満塁からスタートするわけですから、非常に高い確率で点が入ります。高校野球でも、明治神宮大会や国体などでは既に導入されています。が、「甲子園」という夢舞台でのそれには、賛否の声が渦巻いています。
 なぜタイブレーク制の導入が検討されているか?それは試合を早く終わらせることで、選手の健康管理につなげるのが狙い。高校野球では特に投手にかかる負担が大きく、エースは何連投もさせられるケースが目立ちます。先日も、メジャーで大活躍していた田中将大投手が、右肘を痛め戦線離脱。選手生命に関わるケガになってしまう可能性もあります。田中投手は06年の夏の甲子園で6試合658球を投げました。このときの無理が現在のケガに影響がないとは言い切れません。同じ年、優勝を争ったハンカチ王子こと斎藤佑樹投手も、7試合で948球(投球回69と投球数948はともに史上1位)、98年の松坂大輔投手も6試合767球と、相当な負担を強いられています。そして斎藤・松坂両投手ともに、プロ入り後に右肩、右肘をそれぞれ痛めました。
 本場アメリカからすると、真夏のクソ暑い時期に何連投もして何百球と投げるのは完全に「クレイジー」です。それでも、現行のルールであったからこそ、マーくん対ハンカチ王子の名勝負が生まれたのも事実。その他にも、甲子園の延長戦でのドラマというのは枚挙に暇がありません。もしタイブレーク制が導入されれば、激闘のドラマというのは確実に減るでしょう。その分、プロ入り後にケガすることなく大活躍できる選手が増える可能性はあります。どちらが良いのか、その答えが出ることはないのですが・・・。
 「『甲子園』は、野球でもベースボールでもない」と言われます。その一瞬にすべてを懸ける球児たちの姿が、あの独特の空気を作り出す ――― そこに大人達があれこれ考えたルールを当てはめること自体、実は野暮なことなのかもしれません。さぁ、今年もあの特別な雰囲気を味わえる季節の到来です。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る単語は?
②この創作漢字、何と読む?
③下の漢字を並べ替え四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★アニメオタクの知り合い曰く、「どこに嘘があるか分からない三次元よりも、全て嘘だと分かっている二次元のほうがよっぽどいい」
4:今週の気になる数字
【2,950】

日本の港の数。これはあまりにも多すぎる。年間水揚げ高より港湾整備費のほうが高い漁港が2,000以上もあるという。

5: 
前回の答え
①500円(500+10,500)
②逆玉
③因果応報・戦々恐々・正真正銘・異国情緒