はなしのたね。2014.vol.27
1:「控除率と射幸心」のはなし・前編。
 ルーレット、パチンコ、スロット、カード、ロト、競馬、etc・・・あらゆる賭け事においてプレーヤーは負けることが約束されています。これらを運営している人々がみな慈善事業家であるということはあり得ないので、いかなるギャンブルもホスト側がお金を儲ける目的で行われていると言えます。
 賭け事につぎ込んだお金のうち、手元に返ってくる割合を還元率と言います。その逆が「控除率」、つまり運営者側の懐に入る割合です。例として、0~36の数字が書かれたルーレットの目を当てるゲームを考えます。当たった場合は掛け金(M)が36倍になって払い戻されます。この場合期待値(E)=M×36×1/37=97.3、控除率(H)=1-97.3=2.7% ――― この2.7%が、無条件でホスト側に渡ることになります。
 純粋な営利活動であるギャンブルがこれだけ世に広まっているのは、それだけギャンブルの運営が儲かる仕事であるという証拠です。逆にそれだけ損をしている人間が多いということ。日本で行われている賭け事の代表的な控除率と総売上を見てみると・・・「各種公営宝くじ(ジャンボ、スクラッチ、ナンバーズ等)/控除率46~57% 総売上8,500億円」 「スポーツ振興くじ(toto)/控除率50% 総売上640億円」 「各種公営競技/控除率20~25% 競馬2兆8,000億円、競輪2,000億円、競艇1兆円」 「パチンコ・パチスロ/控除率13~40% 総売上40兆円」・・・数字は少し前のデータですが凄まじい数字です。
 すべての賭け事に控除率が設定されているので、長期的にプレーヤー側が勝ち続けることは不可能です。たまたま運良く生涯成績がプラスの人もいるでしょうが、それはあくまで個人の話。一人がプラスになった裏には数多くの敗者が存在し、プレーヤー「側」としては完全に敗北をするのです。損をすることが分かっているのに多くの人々が先に述べたような金額をぶち込んでしまうのはなぜなのか。それが、人間の持つ「射幸心」を巧みにくすぐられた結果なのです。この話、続きます。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①この数字は何を表している?
②これ、どこ?
③下の漢字を並べ替え、四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★パソコンの文字入力を平仮名入力にして、ローマ字入力の要領で「父親」と打つと「かにかにらんち」になります。

★コンビニで「お弁当にお箸お付けしますか?」と聞かれたから「いりません」と言ったら、「えっ!?じゃあ、おしぼり多めに入れておきますね」って言われた。別に手で食うわけじゃねーよ!

4:今週の気になる数字
【27歳】

トルコの平均年齢。これに対し日本の平均年齢は45歳。トルコは日本よりもまだ20歳近く若い。日本は少子化、高齢化、そして一人暮らしが増える単身化、の三重苦を背負っている。

5: 
前回の答え
①アリ(英語にして頭文字を取るwant→ant)
②値上げ
③心機一転・一網打尽・一念発起・一人二役