はなしのたね。2015.vol.17
1:「修羅の国メキシコ」のはなし。
 さて、メキシコのイメージというとどんなものが思い浮かぶでしょうか。口ひげを生やしてポンチョを着たオジサンが、でっかい麦わら帽子みたいなのを被ってギターを弾き、テキーラを飲んでタコスを食べる・・・おそらくこんな感じかと。陽気な国だというイメージの方が強いのではないかと思います。ところが―――。
 今現在のメキシコは「超」が付くほどの犯罪大国。数多の麻薬組織が暗躍し、メキシコと言えば麻薬組織、麻薬組織と言えばメキシコ、組織同士の殺し合いが毎日のように行われるという危険な国に成り果ててしまいました。メキシコで麻薬が製造されるようになったのは1860年代のこと。アヘン戦争の影響で中国からの移民がメキシコにケシの実を持ち込んだのが始まりです。ちなみにケシの実から取れる樹液はモルヒネの原料となり、モルヒネを精製するとヘロインという激烈な麻薬ができ上がります。
 ただ、それだけでメキシコがいきなり麻薬大国になることはありません。メキシコにとって不幸だったのは、すぐ隣の国に世界最大の麻薬市場があったことでした。その国の名は、他でもないアメリカ。アメリカは今も昔も世界一のドラッグ消費国です。こんな近くに最高の客がいるのなら供給しない手はありません。更にベトナム戦争の泥沼化により、米兵の間で薬物乱用が広まっていたという時代背景も後押ししてしまいました。
 自分の国を麻薬漬けにされて黙っていないアメリカは、当時のニクソン大統領が麻薬取締局を創設。本格的に麻薬組織の撲滅に乗り出し、当時コロンビアにあった巨大麻薬カルテルを壊滅させます。ところがコロンビアの麻薬組織の力が弱まると、今度はメキシコ側の力が強まりました。なぜなら理由は簡単、繰り返しになりますが世界最大の麻薬市場はアメリカだからです。需要を絶たず、供給側だけを叩いたアメリカの失敗です。
 と、いうことでざっとまとめると、メキシコが「修羅の国」と化した原因は ①お隣のアメリカに膨大な麻薬需要があるから ②アメリカがコロンビアの組織を壊滅させたから ③組織同士の抗争に使用される武器をアメリカが供給しているから といった感じです。③は文中では触れていませんが、そういう事だそうです。
 基本的にアメリカが悪いんですね。メキシコ可哀想・・・。アメリカの麻薬需要は現在も相変わらずです。オバマ大統領ですら「大麻はアルコールほど危険じゃない」「私も吸っていた」と発言するほどに・・・。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①この4つの漢字が表す物は何?
②重なっている2つの漢字は何?
③下の「家」の字、どんな言葉でできている?

3:ハナタネ寄席
★俺は、最近なんでも「○○派」とか言ってグループ分けしようとするのにマジでムカついてる派。
4:復活!さらりーまん川柳(第一生命より)
「おつぼねを レジェンドと呼ぶ 給茶室」
「本当の 子にも孫にも 振り込めず」
「湧きました 妻よりやさしい 風呂の声」

5: 
前回の答え
①台所(大ど小ろ)
②スクール(すくーる)
③くやしいです