はなしのたね。2016.vol.06
1:「消えるオリオン座」のはなし。
 数ある星座の中で、天体に関心の無い人でも見つけやすいのは冬の星座「オリオン座」でしょう。とても有名な星座ですが、このオリオン座を形成している赤い星“ベテルギウス”が、いつ大爆発を起こしてもおかしくないというのです。ベテルギウスはオリオン座の中でも、とりわけ目立つ存在。オレンジ色の1等星で、地球から640光年先にあり太陽のおよそ20倍の質量をもっている巨大な星です。
 このベテルギウスは「超新星爆発」という大爆発をいつ起こしてもおかしくない状態にあります。「超新星爆発」とは、巨大な星が長年燃え続けたすえに、大爆発を起こす現象です。 突然、新しい星が生まれたように明るく光るので「超新星」と呼ばれています。 しかしそれは星の誕生ではなく、死の瞬間のきらめきです。ベテルギウスのそれはかつてない至近距離での爆発とあって、実際に爆発すれば、その観測で星の進化など様々な研究が進むと期待されています。凄まじいエネルギー放出量になるため地球上の生物への影響を懸念する声もありますが、大きな被害はないという説が有力です。
 赤色巨星となり、余命100万年を切ったといわれる“ベテルギウス”ですが、正確にいつ死をむかえるかは分かっていません。100万年先かもしれないし、ひょっとしたら1年先、あるいは明日かもしれないのです。今みている“ベテルギウス”は640年前の姿なので、実際には超新星爆発は既に起きているかもしれません。
 では爆発時期をあらかじめ知る事が不可能かというとそうではありません。ノーベル賞を受賞した小柴博士が初めて検出したことで知られるニュートリノを観測できれば可能なようです。(ニュートリノの解説は「素粒子物理学」という4流大学中退の私では触れることのない崇高な知識を持ってしないとできないので省略!)超新星爆発の直前にはニュートリノが大量に放出されるので、それがスーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)などで観測されれば、その1.5日後にベテルギウスは突然明るく輝きだします。そしてすぐに高温になり青色に変化、3時間後には半月ほどの明るさになります。ただしこの光ははるかに小さな面積に凝縮されているので、面積当たりの明るさで比較すると、満月の100倍ほどの明るさで、3~4ヶ月ギラギラと輝くことになるそうです。1年ほどたつと、昼間には見えなくなり、4年後には夜でも肉眼では見えなくなるとのことです。
 オリオン座の一角が欠けるのは残念なことですが、それ以上にこの史上最大の天体ショーを生きているうちに見てみたいものです。余談になりますが、大学時代「スーパーカミオカンデ」を「飛騨市にあるスーパーマーケットチェーンだよ」と嘘を教えてくれた高山出身のY君、元気ですか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①これ、何?漢字3文字でお答えください
②□に1、2、3、4、5、6の数字を入れて、式を完成させてください
③下の「営業中」の文字、どんな言葉でできている?

3:ハナタネ寄席
★食べ物の美味しさを表現する時に「この店の○○食べたら、他の○○食べられなくなるよ!」みたいな言い方あるけど、それ聞くと「そんなに美味しいんだ!」よりも「えっ、それは困る」って思う。
4: 
前回の答え
①ス(タコス・エビス・スイカ・素振り)
②27(英語にして読むと掛け算。)
③そうじゃなくて