はなしのたね。2016.vol.07
1:「傘事情」のはなし。
 「笠地蔵」じゃありません、「傘事情」の話です。近年、ゲリラ豪雨なるものが非常に増えてきました。突然の大雨で困った経験がある方も多いのではないでしょうか。そんなとき役に立つのはコンビニで手軽に買えるビニール傘です。しかしその手軽さゆえに、簡単に放置されたり捨てられたりしてしまい、その後始末が社会問題になっています。
 まずもって置き忘れられたり捨てられたりした傘がどうなるか、ご存知でしょうか。遺失物として届けられた傘は、警察関連施設に一定期間保管されます。廃棄された傘は自治体の処理施設で処理されるのですが、ビニール部分と金属部分をきれいに手作業で分けなければ再生も焼却もできません。その時間やコストを省くため、埋め立て処理場に埋められるのがほとんどだそうです。保管や処理の費用には当然、税金が使われているわけで、気軽にポイ捨てした傘の処理代は、結局自分に跳ね返ってくるということです。
 いかに傘が使い捨て、ポイ捨ての対象になっているかを示す数値があります。警視庁が発表した平成25年の遺失物取扱状況を見ると、忘れ物・落し物として届けられた物のうち、傘は357,935点で全体の第2位。その一方で、「傘を紛失してしまった」という届出は4,194点。つまり1%程度の人しか「手元に戻ってきてほしい」と思っていないわけです。
 日本人は世界一、傘を所有しています。ウェザーニュース社の調査結果によると、日本は年間降水日数では世界13位であるにも関わらず、1人あたりの傘所有本数平均は3.3本で世界一。調査対象となった世界35ヶ国の平均が2.4本であることからしても、日本人の所有数は突出しています。また、傘の年間消費量でも日本は世界一と言われていて、2013年の年間輸入総数は何と約9,290万本。国民1人に1本ずつ配れるぐらいの量です。日本人は傘大好きなんです。
 昔話「笠地蔵」では、お地蔵様にかさを被せてあげたことで素敵な恩返しがありました。たとえ100円のビニール傘だったとしても、たとえゲリラ豪雨の一瞬だけだったとしても、あなたを雨や風から守ってくれたその傘を、少し大事にしてあげてみてはいかがでしょうか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る数字は?
②これ、何?
③下の「勝」の文字、どんな言葉でできている?

3:ハナタネ寄席
★子供が生まれると、いろいろな方面からお知らせがくる。 厚労省「あなたの加入している健康保険組合から20万円ほど手当てが出ますよ」  町役場「祝い金として町から10万円もらえます」  保健所「町内の病院でなら子供の病気は無料で診察できます」  財務省「この子は生まれた時から700万円借金をしてます」
4: 
前回の答え
①地球儀(地球・9・球技)
②54×3=162
③いらっしゃいませ