マラソンタオル―――日本人であれば全員、この単語を聞けば小学校の冬を懐かしく思い出し・・・ませんよね。実はこれ、奈良県だけの文化なのです。奈良県では「おかあちゃん、今日マラソンタオルいるー!」 「アンタ、何で朝になって言うの!昨日の夜に言っときなさい!」というやり取りが当たり前のように繰り広げられています。
と、まあそういうほのぼのエピソードは置いておいて、このマラソンタオル、実は超合理的発明品なのです。その恩恵を受けるのが奈良県の人たちだけなのは勿体ない!もちろん「マラソン中に首にかけておくタオル」などというチャチなものではありません。マラソンタオルとは、ベストのように加工したタオルのこと。「加工」と言ってもタオルにハサミで切り込みを入れ、首を出す穴を作るだけ。↓こんな感じです。
これぐらいなら、朝 子供に急に言われても大丈夫な気が
しますが・・・。いや、朝方の女性は殺気立っています。奈良県
の子供たち、やはり急に言うのはやめましょう。
で、どう使うかと言いますと、これを衣服の下に着込んでおくだけ。するとマラソン中の汗をすべてタオルが吸収してくれて、マラソンが終わったらこれを背中からシュッと抜く―――これでわざわざ着替える必要もなく、そのまま授業に直行できるというスグレモノなのです。
ランニングブームと言われ久しいですが、その熱は冷めそうにありません。スポーツ用品店などに行ってもランニンググッズのコーナーが半分以上を占めているんじゃないかと思うような店舗もあります。女性向けのウェアなどはものすごい種類ですが、そんなに頻繁に購入するものでもないでしょう。で、あるならば消耗品としてそのウェアの下に着込む、女子ウケしそうな可愛いマラソンタオルがあっても面白いんじゃないでしょうか。どんな高価なウェアも、タオルの吸水性には適わないですし。そもそも「見えないところを飾る」のが、粋な江戸っ子というもので・・・って江戸じゃなくて奈良だっつーの。(N)
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