はなしのたね。2016.vol.33
1:「股のぞき」のはなし。
 冒頭で一応断っておきます。こんなタイトルですが、決して下ネタではありません。最後まで下ネタの類は一切出さない所存でございます。「股のぞき」は、今年の「イグノーベル賞」の知覚賞を受賞した、れっきとした研究の話です。そもそもイグノーベル賞とは、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるもので、その名称からして分かるように「ノーベル賞」のパロディ版です。
 今回、立命館大学の東山篤規教授は「股のぞき」をした場合、物の見え方がどう変わるのか、を研究しました。その結果・・・①股のぞきで見ると、たとえば45メートル離れた場所に置いた高さおよそ1メートル60センチの板は、80センチほどと小さく見え、距離もやや近く感じる ②風景が180度逆さに見える「逆さめがね」を使って見た場合には、大きさや距離の見え方は通常見る場合とほぼ変わらない ③さらに、逆さめがねをかけたうえで、股のぞきをして見える風景の天地は逆転せず、通常見ているものと同じだが、その場合でも大きさは小さく、距離も近くに見えた、とのことです。つまり、単純に風景が逆さまになるだけなら、大きさや遠近感にそれほど影響はないが、体を逆さまにしてしまうと視覚の性能が落ちる、ということになります。
 これは脳が逆さまになることによる視覚性能の劣化です。このことから、脳は慣れた姿勢でないと性能が落ちるということが言えます。正しい姿勢を保つことの重要さが分かりますね。姿勢を崩すと、脳のあらゆる性能が落ちます。寝転んだり、横になった状態では、記憶力・分析力・判断力といった能力が大きく低下するということです。「勉強するときは必ず良い姿勢で」―――小さいころ何度も言われたことですが、科学的にも正しい指導だったわけです。
 ここまで書いておきながら「股のぞき」とはどういう姿勢かを記していませんでした。まあ、想像の通り、前かがみになって足と足の間から顔を出す姿勢です。これが慣れた姿勢だという人はいないでしょうし、こんな格好では脳が正常に動かないのも当然です。女性のスカートの中をそんな風にして覗いても、記憶・判断・分析ができませんから、やはりスカートの中を見る場合はちゃんとした姿勢でお互いの合意の下・・・って私は何を言っているのでしょうか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①これに当てはまる物はどれ?
②これ、どこ?
③「?」に入る数字は?

3:ハナタネ寄席
★喉がカラカラで自販機でジュースを買おうと思ったが、財布を持ってない事に気付いた。「もしかして・・・?」と思い、自販機の下を覗き込んだ。ほこりまみれの奥の方に100円玉らしき物を見つけた。棒を使い必至に引っ張り出そうとした。何度やっても上手くいかない。乱暴にやるとドブの穴に落ちる可能性もある。慎重に、ゆっくり、何とか手元まで運ぶ事が出来た。カナブンだった。
4: 
前回の答え
①円周率(数字を英語にした時の頭文字)
②25(トランプの数字)
③カロリー(倒して読んでみて)