はなしのたね。2017.vol.10
1:「ヘディングドランカー?」のはなし。
 先日ある方と話をしていて、スポーツ選手にまつわる非常に興味深いエピソードを聞きました。それはサッカー元日本代表ゴールキーパー・川口能活選手の話。川口選手がFC岐阜に所属していたとき、よく行く銭湯で川口選手とお会いしたそうです。その方の息子さんは川口選手と同世代でサッカーをしていて、中学校の東海地区大会で当時の川口選手と対戦をしたそうです。「そういうことがあったんですよ」と言うと、川口選手は「覚えています。あのときはスコアが○対○で勝ってそのあと××に負けて・・・」と30年近く前の試合のことを鮮明に覚えていたのです。「何でそんなことまで覚えているんですか?」と聞いたら「いや、ゴールキーパーにとって一番大事なのは記憶力なんです」と答えたそうです。
 対戦チームの選手のクセや利き足、性格やプレースタイル、得意なシュートコース、プレースキックの軌道、PKのときによく蹴る方向などなど・・・、覚えておくことが山ほどあると言うのです。そしてそれをプレー中に瞬間的に引き出して、どこにポジショニングするか、どちらに反応するか、それを決めるのです。いや、なるほどと思いました。つまり記憶を頼りに、前もって数センチ前に出る、又は後ろに下がったり左右に動く、これだけで失点を防ぐこともできるということです。サッカー経験者なのに、ゴールキーパーなんて身長があってそこそこ俊敏性があれば何とか務まるんじゃないかと思っていた自分が恥ずかしいですね。スポーツではよく、「読み」と言います。漠然とした表現ですが、単に「どうするか何となく決める」ではただの「勘」です。川口選手のように「膨大な記憶の中から瞬間的に判断する」ことこそ「読み」と言えます。
 ところで昨今、海外ではサッカーをしている子ども達に「ヘディング規制」が始まっているのをご存知ですか?サッカーのヘディングは脳の機能や記憶力に大きな影響を与えるとする研究結果を、スコットランドのチームが発表しました。ある研究によると、ヘディングをした直後の選手の記憶力は41~67%低下したという結果もあります。それを受けてアメリカでは既に10歳以下の選手のヘディングを禁止にしています。さらに本場イングランドでも、ヘディングと脳疾患に関連性があるとする研究に対して、サッカー協会がその正当性に理解を示しています。ヘディングのし過ぎは頭脳プレーに影響を及ぼすということが証明されるかもしれません。
 日本では未だに「ヘディングで体ごと投げ出してゴールを奪う」プレーを「ガッツがある!」と言って手放しで喜びます。確かにプレーとしては華やかでいいかもしれません。ですが川口選手の「読み」じゃないですが、前もってそこに動いていれば、ちゃんと足で蹴ってゴールできた、と言えなくもありません。泥臭いプレーを必要以上に有難がっているうちは、日本がワールドカップで好成績を残すことはないのかも・・・。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る数字は?
②「?」に入る数字は?
③□に入る漢字は何?

3:ハナタネ寄席
★女A「ねぇ、身長180センチで体重160キロの彼と、190センチで140キロの彼だったらどっちがいい?」
 女B「う~ん、どっちを選んでもどすこいどすこいじゃない?」

4: 
前回の答え
①孔雀(9弱)
②花(芽・花・葉)
③関・近(四国・九州・東北・北海道・中部・中国・関東・近畿)