はなしのたね。2017.vol.28
1:「マッチで~す!」のはなし。
 マッチは日本名だと「当てこすり火花発生器」と言うらしいです。何とも長ったらしい名前。なので紙箱に入ったマッチは「紙製引き出し式箱型当てこすり火花発生器」と言うんだそうです。「マッチ」という言葉が定着してくれてよかったなと思います。
 火は人間の生活において無くてはならないものです。しかし、火を起こす作業というのは大変しんどいものでした。そこで簡単に火を起こせる道具を!ということで発明されたのがマッチです。いや、マッチで~す!最初のマッチは1805年にフランスのJ.シャンセルが作った「浸酸マッチ」だといわれています。「即席発火箱」として発売されました。次いで1827年、イギリスの薬剤師ジョン・ウォーカーが塩素酸カリウムと硫化アンチモンを頭薬に使い、摩擦マッチを考案しました。この「ウォーカーマッチ」が現在のマッチの元になっています。しかし当時のマッチは火付きが悪く、ギンギラギンに火を燃やし続けることができませんでした。そこで1830年、フランスの科学者C.ソーリアが、ケジメなさいとばかりに頭薬に黄リンを使った「黄燐マッチ」を発明しました。黄リンはリンの同素体である白リンの表面を赤リンが覆ったもの。白リンの融点は44.1度と低く、空気中に放置すると勝手に酸化されて自然発火します。当初はその発火点の低さから、どこで擦っても発火するマッチとして広く使われました。そんな素晴らしい発明にホレたぜ!乾杯・・・という状況も束の間、わずかな摩擦や衝撃で発火したり、温度上昇で自然発火するため、黄リンマッチが原因の火災が数多く発生しました。さらに黄リンの持つ毒性のため、作業員が燐中毒壊疽という職業病にかかることも社会問題となり、結局1906年、スイスのベルンの北街角で開かれた国際会議で黄リンの使用は禁止されてしまいました。黄リンマッチは残念ながら愚か者だったのです。現在マッチの頭薬には自然発火温度が高く、毒性もない赤リンが使われています。マッチにはそんなハイティーン・ブギな歴史があったんですね(意味不明)。ああ、グッとくる!
 ところで現代の小学生の8割以上が「マッチを使ったことがない」あるいは「マッチの使い方が分からない」そうです。そして9割以上が「マッチ=近藤真彦ということを知らない」んだそうです(多分)。頑張ってマッチの名曲とともにマッチの雑学をお伝えしてきましたが、どうやらここまでのようです。ちなみに私は子供の頃から(火をつける方の)マッチに慣れ親しんでいました。というのも、トイレで用を足したあと、マッチを1本擦って煙で匂いを消すというのが我が家のルールだったからです。災害時や緊急時でもすぐに火が起こせるマッチ、使い方だけでも若い世代に伝えておかなければいけないんじゃないでしょうか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
~脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。~

【問題】
 ①「?」に入る数字は?
 ②これ、何と読む?
 ③この創作漢字、何と読む?

3: 
<前回の答え/①粋(米+九+十)・朝(日+十+十+月)、②キューバ(9歯)、③おくら・おじ・おくそく・くじゃく>
4:ハナタネ寄席
★近所の幼稚園にものすごく可愛い保母さんがいる。
俺はその保母さんの姿を見たくてよくその幼稚園の周りをウロウロしてるんだが、近ごろ幼稚園の近くに不審者が現れるらしい。見つけたらとっ捕まえてやる!