はなしのたね。2018.vol.12 |
1:「せいぜい頑張れよ、天才さん」のはなし。 |
タイガー・ウッズが先日行われた「バルスパー選手権」で2位フィニッシュ。いよいよ完全復活が近いことを印象づけました。タイガー・ウッズの凄さを改めて振り返ると、生後9ヶ月でゴルフを始め、2歳の頃には南カリフォルニアでも有名な幼児ゴルファーになります。4歳で南カリフォルニアジュニアゴルフ協会に加盟、その後すぐに10歳以下の大会で優勝!8歳で70台のスコアを出すようになりました。まあこの時点で天才であることは疑いようのない事実であり、その後の活躍は皆さんご存知の通りです。で、何が凄いってタイガー・ウッズが…という書き出しだけで「あ、ゴルフの話なんだ」とゴルフを知らない人、やったことない人でもすぐに分かることです。これは凄いことです。ジャック・ニクラウスが…と書いても、知らない人は知りません。誰?ということから説明しないといけなくなります。興味のない人にまで認知されるというのはとてつもないことなのです。 同じような存在に、競馬の武豊がいます。競馬の「け」の字も知らない人でも、武豊は知っている…それが如実に分かる、あるエピソードがあります。武豊も人間ですから、不調期間は当然あります。2年近く、G1レース(一番格上の大レース)を勝てない日々が続きました。「もう武豊の時代は終わったのか…」と競馬ファンはとても寂しい思いをしていたのです。しかし武豊は復活を遂げます。苦しい時期を乗り越え、久々のG1勝利を果たすのです。待ちに待ったスターの復活に、我々競馬ファンは歓喜!競馬界はお祭り騒ぎ!そんな雰囲気の中、とあるスポーツニュースでその日の結果が報じられました。そこで普段まったく競馬を見ない人が一言―――「また武豊かよ」。 |
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競馬を見ない人は武豊しか知らないので、武豊が勝っても「またか」としか思わない。でもそういう存在になるってとんでもなく凄い事だと思います。タイガー・ウッズも、現在の世界ランキングは104位(3/30現在)だということを知らない人がたくさんいます。それでもゴルフ=タイガー・ウッズという認識を持っている人がわんさかいる…並大抵の活躍ではこうはなりません。 最近はスターのスキャンダルをやたらと報じてその凋落を楽しむ、という誠に趣味の悪い風潮が横行しています。何が目的なのか意味不明です。スポーツでも芸能でも、スターのプレーや歌や芝居は見ていて楽しいものです。それがスキャンダル等の影響で見られなくなるのは我々にとってマイナスでしかない。なのになぜそれを助長するのか?もっと言えば、タイガーや武豊は間違いなく「その競技をするために生まれてきた」存在です。その家族や関係者の方々には申し訳ない言い草になりますが、私生活が破茶滅茶でもはっきり言って「どうでもいい」。天才らしく、その競技でスーパープレーを見せてくれさえすればいい。そう思っていた方が、純粋にその人の活躍を楽しむことができるんじゃないでしょうか。天才を妬んで引きずり下ろす必要なんてありません。むしろ「お前ら天才なんだから、もっと頑張って俺たちを感動させろよ」とプレッシャーをかける方がよっぽど健全です。たぶん天才側も、その方が使命感に燃えるはずです。天才は自分が天才であることを誰よりも理解しているんじゃないかと思うからです。(N) |
3:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」 |
~脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。~ 【問題】 ①これ、何を表している? ②これ、どこ? ③「?」に入る平仮名は? |
4:前回の答え |
①B(3つ並べると別の漢字)、②三段跳び(S AND ANT OBI)、③裏話 |