はなしのたね。2015.vol.08
1:「世界一貧しい大統領」のはなし。
 「世界一貧しい大統領」ホセ・ムヒカ氏は、ウルグアイの第40代大統領です。2009年11月、ウルグアイ大統領選に当選し、2010年3月より現職、先日、その任期を満了したばかり。ムヒカ氏は貧困家庭の出身。元ゲリラ組織の一員で、ウルグアイが軍事政権だったころには、人質として13年間もの服役経験があるという壮絶な経歴の持ち主です。
 なぜ世界一貧しい大統領などと呼ばれるのかというと、彼は月給の90パーセントを慈善事業に寄付し、10分の1程度の給料で生活をしているからです。その額なんと約12万円。これはウルグアイの平均所得に近い金額。つまり、一般庶民と同等レベルの生活をしているということになります。もちろん自宅も豪華な大統領邸ではなく、小さな農場に夫人と愛犬と共に暮らしています。それでも政治家としては超一流。2012年のリオ会議(環境と開発に関する国際連合会議)でのスピーチで世界から脚光を浴び、国内でも人工妊娠中絶と同性結婚の合法化、そして世界初の大麻合法化への取り組みを成功させるなど、その手腕を振るいました。
 話は逸れますが大麻合法化について・・・。ヨーロッパではオランダなどで大麻(マリファナ)を購入することは認められていますが栽培に関しては厳しく規制されています。今回のウルグアイの法案は、生産や販売を含めて大麻を合法化したものであり、これは世界初。栽培までもが認められることになったのは大きな衝撃です。いかにも犯罪の匂いがする大麻ですが、実は健康被害がとても低く、アルコールやニコチン、果てはカフェインよりも中毒性が低いとされています。大麻を合法化し、政府でその流通を管理できるようになれば、闇市場への資金流入を防ぐことができ、犯罪組織の根絶につなげることもできます。また、大麻は医療においても非常に効果的であることが認識され、正しい使い方へ導いていくことができればガンやエイズの特効薬になるかもしれないのです。
 革新的な政策をガンガン推し進めてきたムヒカ氏ですが、一度お時間があったら画像検索でもしてみてください。何とも気の良さそうなオッチャン、といった風貌で親近感が湧きます。こんな名言も残しています。「私は世界一貧しい大統領と呼ばれていますが、自分のことを貧しいとは思いません。貧しい人とは、豪華な暮らしを保つためだけに働き、次から次へと物を欲しがる人のことを言うのです。」(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①これ、何を表している?
②「?」に入る漢字は?
③並べ替えて四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★迎えを頼んだらなぜか兄と父が同時に車で現れた。 二人はお互いに気付くとフロントガラス越しに 「な~んだ、お前が来たのか」という清々しい照れ笑いを交わし、 別々の出口から二人同時に帰ってしまった。
4:復活!さらりーまん川柳(第一生命より)
「おいスマホ オレの指先 感じぬか」
「嫁ナビよ 車は急に 曲れない」
「きれいだと ほめてもらった 胃の写真」

5: 
前回の答え
①イエス・ノー
②プラス思考
③挙動不審・器用貧乏・変幻自在・品行方正