営業部(N)です。
物騒な話で恐縮ですが、テロと革命とクーデーターの話を一つ。
テロと言えば2015年11月13日にフランスのパリとサン=ドニにおいて、銃撃戦と爆発事件が発生し、少なくとも130人が死亡した同時多発テロが最近では大きなニュースになりました。
革命は2011年にリビア、エジプトで起きたものが記憶に新しく、2014年にはタイで大規模なクーデターが起きました。
さて、テロと革命とクーデター、それぞれの違いはご存知ですか?
まず「テロ」というのは単なる無差別残虐行為です。イスラム国が行っているのは完全な犯罪行為であり、彼らはただの悪人集団です。「神のお告げがどうのこうの・・・」は、彼らの行為を正当化する効力を持ちません。
これに対し「革命」と「クーデター」は政変をすることが根底の目的です。
「革命」は被支配者級が支配者級を倒して政権を握り、政治・経済・社会体制を根本的に改革すること。被支配者級ですから主役は「民衆」です。
「クーデター」の場合は政権内部での権力闘争です。よく言う軍事クーデターは、軍が主導して政府を転覆させ、軍事指導者が新たに権力を握ります。民衆は蚊帳の外です。
ということで、テロ行為が一番低レベルで低次元であることが分かります。こんなことはさっさと止めましょう。
余談ですがパリ同時多発テロが起きた直後、Facebookのプロフィール写真にフランス国旗のトリコロールカラーを被せる人が続出しました。
↑ これです。
これ、賛否両論あります。もちろん悲しい出来事なので哀悼の意を表するのは非常に良いことなのですが、世界中でテロや戦争により亡くなっているのはフランス人ばかりではありません。
そしてとある有識者の方が話していてなるほどと思ったのは、世界中の人々がこのようにフランスに対するアクションを起こすと、テロ集団側が「やっぱテロやると影響デッカイわ。こらこれからもどんどんテロやってワシらの存在をアピールしていきまひょか」と、余計につけ上がらせてしまう可能性があるというのです。これは恐ろしい話です。
日本は平和な国です。テロや革命・クーデターとは無縁の人が多いでしょう。ただ、インターネットやSNSの進化によって、自分の行いが世界情勢にすら影響を及ぼすかもしれない時代になった、ということだけは頭の片隅に置いておきたいところです。