こんにちは 営業部のKです。
1月も後半になり、そろそろ新年会のシーズンもボチボチ終わる頃だと思いますが、
新年会などの宴会などのお開きの前に「それでは皆さん、お手を拝借」と手拍子をする「手締め」を行うことが多いと思います。
この手締めですが、地方によっていろいろな種類がありますが、一般的に有名なのは
「一本締め」「一丁締め」「三本締め」この3つではないでしょうか。しかし、意外と勘違いしているこの儀式の意味や違い、使い分けについて調べてみました。
「一本締め」は、忘年会や同窓会など、催事の際に行うのが一般的とされています。
一本締めのやり方としては、
「お手を拝借」と声かけをした後、
「よーお、パパパン、パパパン、パパパンパン」
という風に手をたたき、手締めが終わったら「ありがとうございました」と唱和して拍手で終了となるのが一般的な方法となります。
実は、この手拍子には意味があり、三拍を三回重ねると
「九=苦」になるのです。
ただ、この「九」という文字に
もう一つ点を加えると「丸」になります。
これには、苦労して頑張った結果、
すべてが丸く収まるということに
繋がるという意味があるようです。
なんとなくやっている人も多いと思いますが、こんな深い意味があったのですね。
しかし!
「一本締めを行います」と言われたのに、
「よーおっ、ポン」と、
一発で終わってしまうやり方を経験している人がいるのではないでしょうか?
これは時間がない場合など略式に終わらせる場合に行われることが多いようですが、
正しくは一本締めではありません。
この「よーおっ、ポン」と一発で終わってしまうやり方は、
「一丁締め」と呼ばれるものなのです。
しかし、関東地方など一部の地域では、
この一丁締めを一本締めと呼ぶ所もあるため、
「関東一本締め」と呼ばれることもあります。
ですから、音頭を取る人は
「よーおっ、ポンの一丁締めでお願いします」
などと述べると、周りの人も混同せずに手締めが出来ると思います。
この手締めは、
居酒屋やパーティーなどのこじんまりとした会場や、何回も手締めすると部外者に
迷惑をかけるような場所に向いています。
また、大きな声や音が出せないような場所では、
指だけで一丁締めを打つ場合もあります。
そして一本締めや一丁締めと似た言葉として、
「三本締め」というものがあります。
この三本締めは、お祝いやおめでたい席の時に行われるのが一般的で、
結婚式や新年会、還暦のお祝いなどの盛大な宴会に向いています。
一本締めの時にも言いましたが、
三拍を三回繰り返してもう一拍つけると
苦労して頑張った結果、これまでの全てが
丸く収まるという意味があるのです。
これを三回繰り返すことで
ありがたみが増すのです。
そもそも手締めを行う意図は、行事を仕切った人が、行事が無事に終了したことを
協力者に感謝することです。
「よーおっ」という最初の掛け声も、
「祝おう」から転じた掛け声なのです。
ただ単に、宴会の最後だからと手締めを行っていた方は、
これからは、一本締めにはこんな意味があったんだなと思い出して頂ければ、
また違った気持で、宴会などへ参加できるのではないでしょうか。