競馬にまつわる言葉たち

暑い日が続きますね。営業部(N)です。

夏場の週末の密かな楽しみは、昼過ぎから早くもビールを飲みながら競馬観戦をすること。

とにかくお馬さんが好きな私はそれだけで「癒される」のです。酔っ払って馬券を買ってもちっとも当たりませんが・・・。

と、いうことで今回は競馬の魅力についてたっぷり!といきたいところなのですが、

興味のない方も沢山おられると思うので少しでも皆さんが楽しめる内容に。

日常会話で使われる言葉の中には競馬にまつわるものが意外とあったりします。

今回はそれをちょいとご紹介したいと思います。

本命―――バレンタインの季節だと「本命チョコ」なんて言われたりしますが、「本命」というのは競馬の予想で優勝の第一候補の馬のことです。(競馬に限らず競輪や競艇でも一緒ですが)他にも勝負事で意外な勝者が出たりすると「大穴が来た」と言われたりします。「大穴」も競馬予想の中でよく使われる言葉です。

ダービー―――イタリアサッカーでインテル対ACミランの試合があると「ミラノダービー」と言われます。同じ本拠地のチームが雌雄を決する際に使われますが、この「ダービー」は元は競馬の最高峰レースのことです。頂点を決めるレースの存在が転じて「特別な試合」を盛り上げる言葉となりました。

らちがあかない―――この「らち(埒)」は囲いや仕切りのことですが、主に競馬場や乗馬コースに設置された柵のことを指します。この埒が開かないと身動きが取れない、外に出られない、というところからこのように使われるようになりました。

当て馬にされる―――A子さんと付き合いたいB君が、C君に「A子さんと3人で遊びに行こうぜ。お前、A子さんを誘っておいてくれよな」と声をかけます。C君は言われた通りA子さんを誘い3人で遊んでいたはずが・・・知らぬ間にB君はA子さんと姿を消してしまいました。このときC君は「当て馬にされた」などと言われます。「当て馬候補」なんていう言葉もあります。この「当て馬」、本来は雌馬の発情をうながすための雄馬のこと。つまり最後のお楽しみまではさせてもらえず、あくまで引き立て役で終わってしまう存在なのです。

英語にも競馬にまつわる言葉があります。「upset(アップセット)」という言葉はひっくり返す、動転させる、番狂わせ、などの意味を持つ英単語です。この「upset」という言葉は競走馬の名前なのです。

アメリカの競走馬であった「Upset」はそれほど強い馬だとは思われていませんでした。しかし、1919年にサラトガ競馬場で行われたレースで当時の最強馬と言われた「Man O’ War(マンノウォー)」という馬に勝つ大番狂わせを起こしたのです。Man O’ Warはその後勝ち続け、最終的には2120勝で引退し、このUpsetに敗れたレースが生涯唯一の敗戦となりました。この出来事から「upset」という言葉が「番狂わせ」という意味で用いられるようになったと言う説があります。

こんな感じです。思いのほか皆さんの身近で使っている言葉がそうだったりするんですよ。まあ、こんなことを知っていてもやっぱり馬券は当たらないんですがね・・・。

この「upset」という言葉は競走馬の名前なのです。
アメリカの競走馬であった「Upset」はそれほど強い馬だとは思われていませんでした。
しかし、1919年にサラトガ競馬場で行われたサンフォードメモリアルステークスで当時の最強馬と言われた「Man O’ War(マンノウォー)」に勝つ番狂わせを起こしたのです。
Man O’ Warはその後に勝ち続け、最終的には21戦20勝で引退し、このUpsetに敗れたレースが生涯唯一の敗戦となりました。
この出来事から「upset」という言葉が「番狂わせ」という意味で用いられるようになったと言う説があります。