プロ野球 日本ハムファイターズの強さ

営業3グループ もうひとりのTです。

日本ハムファイターズは、2012年シーズン前に監督が交代、エースのダルビッシュ投手がアメリカへ移籍しました。 Aクラス入りも危ういと思われるのが大方の予想だったと思います。

しかし 予想に反して、2012年度パ・リーグで優勝(日本シリーズでは巨人に負けましたが)しました。この強さは一体なぜか?

選手の能力もさることながら、球団フロントなど裏方が改善提案やアイデアを出そうとする意識改革が大きいのではないかと思います。

そのひとつが、クレド。
クレドとは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です。「経営理念」を表わす言葉として企業で使用されています。

経営理念は、どの企業でもあると思いますが、従業員に伝わらないと意味がありません。
従業員が自主的に行動を促すツールとして このクレドを利用しています。

日本では、リッツカールトンをはじめとして多くの企業が導入しています。日本ハムファイターズは2009年リッツカールトンを参考に導入して、お客様第一主義を徹底するようにしました。(ちなみに当社は2011年に導入しました)

クレドを小さく折りたたんだ大きさに印刷された用紙を常に社員は携帯して、読み返して実践しています。(当社では、毎朝、全社員で音読するようにしています)

社員はクレドをいつでも見ることができるため、意識改革に繋がっていると思います。これによって球団スタッフは来場者に対してトイレを案内するにあたっても、口頭で伝えるだけでなく、その場所まで直接案内するようになっているそうです。

このように一見、簡単なことですが、簡単なことほど実践が難しいと思います。地道に実践していくことが大切、それが 他との差別化に繋がっていくのではないかと思います。

球団スタッフの意識改革が進んだおかげで、最近はドラフトで指名した選手で、ほぼレギュラー選手は占めてきていますね。(トレードで入団した選手は稲葉くらいでしょうか?)地道にスカウトして育成しているからだと思います。

今年は大谷選手が入団。大リーグ入りを表明していたのを逆転入団にこぎ着けました。ニュースで見るとスカウトの方が将来に関してシュミレーションした資料をパワーポイントで作成して提案していました。ここまでやれる球団は他にあるのでしょうか?強行指名したのも、かなりの裏づけされた確証があってのことだと思います。

大谷選手は打者と投手の二刀流が話題となっています。セオリーでは無理だと言われてますが、日本ハム球団の変革を見ているとなぜか成功してしまいそうですね。これから楽しみな存在です。